まだまだ高い水準にあるデルピエロ
アレッサンドロ・デルピエロという世界有数のレジェンドが豪州の地を踏んでから、1年半が経った。現在39歳、今年9月に不惑に達するデルピエロの存在感の大きさは、今でもAリーグ内では比類ないものがあり、その去就に耳目が集まるのは当然のこと。
ざっと上がっているだけで、「豪州残留、引退、日本、タイ、アメリカ…」、いったい今季のAリーグが終わる5月、デルピエロはいったいどこへ向かうのだろうか。
デルピエロの39歳という年齢とケガがちなコンディションを見ても、彼の輝かしいサッカー選手としてのキャリアが、今、黄昏時にあることは誰も否定はしないだろう。実際、デルピエロ自身も「今季で引退するかどうかは、まだ決めていない」とイタリアのメディアの取材で公言しており、彼自身に「今季終了後で引退」という選択肢があることは明確だ。
豪州に来てからのデルピエロは、往年のキレは無くとも、ちょっとしたアクションでAリーグの一線級を翻弄するドリブルや、ここぞというときの決定力は、まだまだ高い水準にあることを結果で示している。
彼が望むならば、Aリーグであと1シーズンは現役でプレーすることも可能だろう。噂に上がったタイ・プレミアリーグのPTTラヨーンに移れば、明らかな格の違いで“王様”として君臨することだってできるだろう。
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