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マンU奇跡の逆転劇も現地メディアは称賛せず。「8強で8位のレベル」「40歳のギグスが最も印象的。問題山積」

text by 藤井重隆 By Shigetaka Fujii photo by Kazhito Yamada / Kaz Photography

「最も印象的なプレーを見せていたのは40歳のライアン・ギグス」

 一方、翌日の大衆紙は「今モイーズを解任できない=サン」、「ロビン・ファン・ペルシー3得点=ミラー」、「ロビンがユナイテッドを救った=スター」という見出しで試合結果を伝えた。

 ミラーのオリバー・ホルト記者は「モイーズ監督は何とか持ちこたえたが、好調への分岐点に立ったと言うにはまだ早すぎる。オリンピアコス戦は、追い詰められているモイーズ監督や問題が山積みの選手たちにとって、勝利者精神を感じることのできた重要な試合だった」

―一般紙テレグラフのヘンリー・ウィンター記者は次のように評している。

「ユナイテッドにとって次の夏は非常に重要だ。W杯があるため移籍期間は本来より短くなるだろうから、彼らは交渉を迅速に進めなければならない。

 今回の試合で見えた問題点は、最も印象的なプレーを見せていたのが40歳のライアン・ギグスだったことだろう。今の彼らにはバスティアン・シュバインシュタイガー(ドイツ代表、バイエルン・ミュンヘン)のようなセントラルMFの選手が必要だ」

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