「『彼を信用していいのか』という思いを巡らせた事だろう」
マンチェスター・ユナイテッドは19日、チャンピオンズリーグ(CL)16強第2戦でオリンピアコスをホームに迎えて対戦し、3-0で勝利。2戦合計3-2で8強へと進出した。デイビッド・モイーズ監督が試合前に「何らかの形で出場させるかもしれない」と話していた香川はベンチ入りしたが、出番はなかった。
今回も4-2-3-1の布陣で臨んだユナイテッドは、ファン・ペルシーを最前線に置き、2列目トップ下にはルーニー、左にウェルベック、右にバレンシアを配して臨んだ。
ユナイテッドは前半25分、ファン・ペルシーが倒されて得たPKを本人が決めて先制すると、ハーフタイム直前には右サイドからのルーニーの低いクロスをニアに走ったファン・ペルシーが決めた。
さらに後半開始6分、相手ゴール前中央やや右で得たFKをファン・ペルシーが左隅に決め、合計点で逆転。その後も失点すればアウェーゴールの差で敗退が決まるという状況の中、ユナイテッドは持ち堪えた。
BBCのサッカー解説者であるマーク・ローレンソン氏は次のように語った。
――マーク・ローレンソン氏(元リバプールDF/アイルランド代表)
「ユナイテッドは8強進出チームの中で8位のレベルだと思うが、彼らは駒を進めた。プレミアリーグ4位以上に入る可能性は消えているだけに、彼らが失うものは何もない。クラブ首脳陣は試合を観戦し、『来夏モイーズ監督にいくら軍資金を渡せばいいのか』、『彼を信用していいのか』という思いを巡らせた事だろう。
彼らが夏にすべきことはたくさんあるし、CLに出場しないクラブとして、一流選手を獲得するにはそれなりの金額を支払わなければならなくなるだろう」