光明を見出したセレッソ大阪
ホームでタイのブリーラムユナイテッドを4-0で下したセレッソ大阪は、攻撃陣が爆発。柿谷曜一朗のACL3試合連続ゴールを皮切りに、南野拓実が2得点、そして後半のロスタイムにはフォルランの移籍後公式戦初ゴールも生まれた。同組の中国の山東魯能と韓国の浦項の対戦が2-2で引き分けたため、両者の勝ち点はともに5。3位のセレッソの勝ち点が4に伸びており、このE組は三つ巴の様相を呈して来ている。2位以内は十分に狙えるだろう。
J1王者のサンフレッチェ広島は、韓国のFCソウルに塩谷司の決勝弾で2-1での劇的勝利。塩谷はDFながら、今季公式戦6試合4得点と絶好調で、この試合では見事なループシュートでACL今季初白星に貢献した。
3試合を終えて、首位の中国の北京国安が勝ち点5、2位のFCソウルと3位の広島が勝ち点4で並んでいるが、4位のオーストラリアのセントラルコーストも勝ち点3と続いており、大混戦だ。抜け出せることができるか。
初戦こそ白星発進したが、公式戦4連敗と元気がないのが川崎フロンターレだ。このオーストラリアのウェスタンシドニー戦では開始早々に失点。その後は主導権を握って攻め込むも点が奪えない展開に、後半から温存していた中村憲剛、大久保嘉人を投入。さらに一方に攻め込んで何度も決定機を作り出すも、ゴールが奪えずにタイムアップ。
勝ち点を上積みすることができなかった。首位の蔚山現代が勝ち点7、2位のウェスタンシドニーが6、3位の川崎フロンターレが3、4位の貴州人和が1。やや厳しい状況ではあるが、次節はウェスタンシドニーと今度はホームで対戦する。この直接対決で勝てば2位圏内にはいることは十分可能だ。
そしてもっとも厳しい状態なのが、日本勢で唯一勝利のない横浜F・マリノスだろう。この第3戦では、中村俊輔、中澤佑二らベテランを遠征に帯同させずにメルボルンに挑むも、0-1で敗戦。1位の中国の広州恒大の勝ち点が7、韓国の全北現代とメルボルンが4で並ぶ。
現在勝ち点1で最下位のマリノスは、すでに残り3試合を一つも落とせないがけっぷちに追い込まれている。まずは次節で勝利して巻き返しといきたいところだ。
折り返し地点を迎えたACL。2位以内にいる日本勢はゼロ。ここから残り3試合で巻き返し、なるか。
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