「自分たちのサッカーができなかった」。勝利にも強まる危機感
「前半は全体的に引きすぎたし、ラインが下がってしまって、ボランチも中盤も下がる感じはあったんで、もう少し勇気を持って前に押し上げることも必要なのかなと。もっと押し上げられる感覚はありますけどね」と長谷部も強調していた。
これまで積み上げてきた主導権を握るサッカーをしないと意味がない考える選手も多く、長友もブラジル戦に向けてその意識を強めた。
「フランス戦は技術で押し込まれたというよりはフィジカルの違いで押し込まれた感覚がすごくある。球際でもフィフティフィフティのボールが相手に渡ったりね。
世界と戦う時にもう少し対台頭にやれるくらいのフィジカルのレベルは持たないとホントの意味での世界トップというのは狙えない。僕自身、すごい危機感も感じてるし、それを自分とチームの成長につなげられるようにしないと。
次は自分たちがやってきた形をどんどん出していきたい。恐れず真っ向から勝負したいです」
かつてJリーグの舞台でマッチアップし、勝利したことのあるフッキとの再戦という意味でも注目された16日のブラジル戦。本田もケガから戻り、FWに本田、2列目に清武弘嗣、中村憲剛、香川と並べる意表を突く布陣で戦った。
フランス戦の反省を踏まえて高い位置をキープして戦おうとした日本。香川と本田の連携から得点機を見出すなどリズムは悪くなかった。
しかし前半12分、一瞬のスキを突いたパウリーニョにミドル弾を決められ、24分にPKからネイマールに2点目を奪われると、日本としてはどうにもならなかった。