監督解任。チーム状態の悪いゼニト
もう一戦は、ドルトムントがホームにゼニトを迎える一戦だ。
初戦は、ホームのゼニトが2-4で敗戦。このスコアは前例がないが、逆転はほぼ不可能だろう。
ウィリアムヒル社のオッズでも、ドルトムントに1.33倍、ドローに5倍、ゼニトに9倍とドルトムント有利となっている。
ドルトムントは、スヴェン・ベンダー、イルカイ・ギュンドアン、ヤクブ・ブワシュチコフスキ、ネヴェン・スボティッチら主力に負傷者が続出している。それでも、4点のアウェーゴールは大きなアドバンテージだ。
さらに、ゼニトは2010年シーズンからチームを率いて連覇に導いたルチアーノ・スパレッティ監督を解任。フッキやアクセル・ヴィツェルらを獲得する大型補強を敢行しながら、ドルトムントに大敗を喫し、直近のリーグ戦6試合での1勝3分け2敗という低調なパフォーマンスによって首位を明け渡した責任を取らせた。
後任のセルゲイ・セマク暫定監督のもとでの初戦となったCSKAモスクワ戦では0-1と敗れており、ドルトムントを相手に2-4からの逆転は限りなく不可能といえるだろう。
アンドレ・ビラス=ボアス監督の就任が発表されたが、20日からの就任となるため、ドルトムント戦はセマク暫定監督が率いることになる。
これまでのベスト16の6試合を見てみると、グループステージ1位と2位チームの力量差がはっきりと表れた結果といえる。そんな中で、ユナイテッドは1位チームとしてのプライドを示すことが出来るのだろうか。
【了】