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CLベスト16、2ndレグ。侮れないガラタサライ、英雄ドログバが挑む古巣チェルシー超え

text by 海老沢純一 photo by Kazhito Yamada / Kaz Photography

大差に加えて怪我人も。苦しいシャルケ

 もう一試合は、レアル・マドリーがサンチャゴ・ベルナベウにシャルケを迎える一戦。

 ホームでの初戦を1-6で落としたシャルケは、やはり絶望的な状況と言えるだろう。この1-6というスコアは、ホームでの失点数では過去最多というもので、逆転の確率はほぼ0%といえる。

 ウィリアムヒル社のオッズでも、レアル・マドリーに1.17倍、ドローに6倍、シャルケに15倍とマドリーの圧倒的有利を示している。

 シャルケは、初戦を負傷欠場した内田篤人に加えて、ジェフェルソン・ファルファンがひざを負傷。右サイドで抜群のコンビネーションを見せる2人を欠くのは致命的な打撃だろう。

 さらに、センターバックのフェリペ・サンタナがマドリーとの初戦でハムストリングを負傷。長期離脱中のデニス・アオゴも含め、ディフェンスラインの主力が複数離脱した状態でサンティアゴ・ベルナベウに乗り込むのは、あまりに苦しい状況だ。

 ブンデスリーガでは現在3位と、来季のチャンピオンズリーグにストレートインできる状態にある。3位以上をキープするためにも、今後に影響を及ぼすような大敗は避けたい。

 圧倒的有利な立場にあるレアル・マドリーにとっては、もはや消化試合。23日に控えるクラシコに向けて主力を温存してくる可能性は十分にあるだろう。

 ただ、“主力を温存”といっても、控えメンバーにはヘセ・ロドリゲスやアシエル・イジャラメンディら、他のクラブなら中心選手として活躍出来る能力を持った選手が揃う。4シーズン連続となるベスト8以上に向けて、盤石の体制といえる。

 2週続けてグループステージ1位チームが有利な状況となった。しかし、そろそろ結果が見えている試合の観戦は飽きてきたところ。ガラタサライには、眠気を飛ばすような奮戦を期待したい。

【了】

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