単なる飛ばしではないマルティノ監督解任報道
スペインリーグの二強がぶつかり合う“クラシコ”まで、後、1週間と迫った。周知の通り、クラブ予算も補強金額も、更に社会に与える影響も大きいスペインリーグのビッククラブ、レアル・マドリーとFCバルセロナとの対戦だ。
今回の舞台は、サンティアゴ・ベルナベウ、マドリーのホーム。現在、リーグ戦ではマドリーが逆転し、勝ち点4点差で首位についているため、敵地でバルセロナが勝利を挙げたとしても首位は奪回できない状況にある。この背景がもたらす精神的余裕は大きい。
とはいえ、前期に行われたカンプ・ノウでのクラシコは2-1と失点のみで黒星を喫したマドリーとしては当然、ホームでのリベンジを狙っている。マドリーは、カンプ・ノウでの敗戦以来、1試合も落とさずに来ている。今回は、マドリー有利との見方が圧倒的だ。
バルセロナは、勝ち点以外にも問題を抱えている。ここに来て、タタ・マルティノが今季末でバルサを離れることになるだろう、と地元のTV3局(カタルーニャにあるTV局)がリークしたのだ。TV3はクラブのスポンサーでもあり、その情報のクオリティに関しては定評がある。
一部のスポーツ紙が飛ばし記事で煽るのとは一線を画している。同局によれば、タタは既にその決断を共にいるコーチスタッフに伝えたという。TV3が報道するというその重みをわかっているクラブ側は、即座にこの報道を真っ向から否定。
だが、クラシコを目前に控えて地元のスポーツ紙の表紙は、「来季タタは続行するのか」の報道で埋まっているし、アルジャジーラに至ってはカタール、アラブ首長国連邦などからのオファーがあるとの可能性まで示唆している。