自分を“どう活かすか”にシフトチェンジせよ
本田にも似たような状況がある。タメをつくれる場面があっても、前線の選手たちの動きがあまりに単調で、出しどころがないときが多い。ターラブは自分がドリブルすることしか考えておらず、バロテッリは予測不可能。サイドバックの追い越し、パッツィーニの積極的な動きがせめてもの救いである。
連携面で期待できない以上、そこを求めても今はあまり意味をなさないだろう。むしろエゴなプレーで結果だけにこだわりプレーしていくべきだ。二人に足りないのは結果だ。目に見える結果さえ出せば、周囲の空気感も変わる。連携面の向上はそこから再スタートすればいい。
パスを受けたとき、今までは味方をどう活かすかを二人は優先してきた。今までそれで日本代表のパフォーマンスを向上させてきたが、思考回路を入れ替えるときだ。自分がどう活きるか、それを今まで以上に追求していく必要がある。
モイーズのユナイテッドとセードルフのミラン。前述した通り、チーム状態は非常に悪い。指揮官たちは結果を求めている。いい内容よりもいい結果を出したい時期にきているのだ。
指揮官が求めているものを、二人も貪欲に追いかけるべきだ。香川と本田、日本代表エースの活路はそこにある。
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