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日本代表 11年前

クラブで不遇、苦境に立つ日本代表のWエース。香川真司と本田圭佑に活路はあるのか?

香川真司と本田圭佑はクラブで苦しんでいる。思うようにプレーできていないのは誰の目にも明らかだ。二人は日本代表を支える存在。クラブでの苦境を克服できなければ代表にも悪影響が出ることは必至。果たして活路はあるのか?

text by 植田路生 photo by Kazhito Yamada / Kaz Photography

エバートン流に染まったマンU

クラブで不遇、苦境に立つ日本代表のWエース。香川真司と本田圭佑に活路はあるのか?
チームは良くも悪くもエバートン流に染まったと言える【写真:Kazhito Yamada / Kaz Photography】

 香川真司と本田圭佑。日本代表に欠かせない二人がクラブで苦境に陥っている。先週末の試合ではお互いにベンチスタート。だが、負けている状態でも二人が投入されることはなかった。

 W杯で日本が勝ち進むためには二人の力が必要不可欠。彼らの調子が悪ければ、良い結果は得られないだろう。クラブでの不調をどう脱却し、6月のW杯本大会を良い状態で迎えることができるか――。W杯までの二人にとって重要なテーマと言える(当然ながら他の日本代表選手全員に当てはまることだが)。

 二人にはクラブでの共通点がある。監督が新しいこと。チームの調子が悪いこと。この二点だ。

 香川の所属するマンチェスター・ユナイテッドは今季、デイビッド・モイーズ監督を招聘。夏にはマルアン・フェライニ、冬にはフアン・マタを獲得し、100億円以上の大型補強を敢行したが、結果は周知の通り。チャンピオンズリーグ(CL)が絶望的な順位に落ち着いてしまっている。

 モイーズは前任者アレックス・ファーガソンがコーチ陣を残すよう助言するも、自らが長きを共にしたエバートン時代のスタッフで周りを固めた。その影響は色濃く、チームは良くも悪くもエバートン流に染まったと言える。

 プレミアリーグの監督は“マネージャー”で全体の統括者。多くの場合は、監督はチーム全体を管理し、細かな戦術練習などは文字通りコーチ陣が“コーチ”する。クロスを多用するスタイルに変わったのはこのためだと思われる。

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