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ブンデス日本人選手、第25節現地採点を振り返る。ニュルンベルク残留を左右する清武のパフォーマンス

text by 本田千尋 photo by Kazhito Yamada / Kaz Photography , Ryota Harada

厳しい評価を受けた清武

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厳しい評価を受けた清武【写真:原田亮太】

 そうして迎えた第25節、清武弘嗣所属のニュルンベルクは、ハンブルクのアウェイへと乗り込んだ。前節を終えてニュルンベルクは14位でハンブルガーSVは16位という、まさに降格を逃れるための戦いの最中にあるクラブ同士の対戦である。

 清武は4-1-4-1の2列目、センターハーフとして90分フル出場する。対HSV戦を終えて、Kicker誌は「4」、Bild誌は「5」という少し厳しい数字を清武に付与した。

 試合が始まってまもなくの2分、チャルハノルの豪快なミドルシュートで幕を開けた一戦は、テンポよく攻守が切り替わる好ゲームとなった。開始早々の一発目はわずかに右に外れたが、そのチャルハノルの姿勢は90分を通したHSVを象徴するものだった。

 成績不振により解任されたファンマルバイクに代わり新たにHSVの監督に就任したスロムカは、速攻に磨きをかけようとしているようだ。ボールを奪うや、手数を掛けずに相手のゴールへと向かう。

 そして積極的にシュートを放っていく。堅守速攻というやり方は、降格から逃れようとするチームにうってつけのスタイルと言えるだろう。結果が伴えば、選手のメンタル面での改善も期待出来る。

 ニュルンベルクはフェルベークが指揮を取り始めてから、スタイルは一貫して代わらない。清武、フォイルナー、フランツ、の3人が中盤でトライアングルを形成する。清武とフォイルナーはHSVのダブル・ボランチにプレスを掛けていく。清武は対面するバデリとのマッチアップとなった格好だ。

 バデリのマークを受けながらも、清武は中盤を広範囲に渡って動き続け、積極的にボールを引き出す。パスを供給し続ける。24分、ドリミッチとのワンツーで前線へと飛び出し、35分、ドリブルから強烈なミドルシュートを放つ。いずれも相手GK のアドラーに阻まれたが、果敢にゴールへと向かい続けた。

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