「敗戦が誰のせいなのかと探すのではなく、前を向いて歩まなければならない」
――選手にどんな声をかけましたか?
「前半が終わったとき、選手たちに勝利を信じるように言った。10人でも結果を出したチームをたくさん見てきた。コンパクトにまとまってカウンターでの失点を防ぐことができた。試合開始6分後にすべてを変えなければならなかった。
コンディションのいい選手たち、マドリードでの敗北から気持ちを切り替えている選手たちにプレーチャンスを与えた。敗戦が誰のせいなのかと探すのではなく、前を向いて歩まなければならない。こういう状況の時だからこそ、懸命な努力と、より一層の注意が必要。選手たちの実力を最大限に生かして、競争力のあるチームを来季につくろう」
――今季の目標は?
「ヨーロッパの大会の出場圏を手にすることが目標。ミランは常にヨーロッパの大会に出場できるクラブ。ミランがヨーロッパの大会に出られるように、全力を尽くそうと思っている」
開始5分というあまりに早い段階でGKが一発退場したことで、セードルフ監督のゲームプランは崩壊した。2点リードを許したが、後半31分に一度追いつくなどミランは粘りを見せた。
ベンチスタートだった本田はGKの退場がなければ、出番があった可能性もある。しかし、赤と黒の名門の中盤の序列で「背番号10」が2ヶ月前の移籍当初と比べ、下がってしまったことは認めざるを得ないだろう。本田に復権のチャンスは訪れるのだろうか。
【了】