「ウサミは私のところにすぐには来なかった」
宇佐美を外した監督、フランク・クラーマーは「言葉ができないから外したのではない」と言うが、自分の指示を宇佐美が理解していないとみなした。
「私が言ったことをウサミはトレーニングで具現化できなかった…ということは、私が言ったことを理解できていなかったのだろう。そういう時は個人的にわからないことを聞きに来てくれればホワイトボードを使って視覚的に説明することもできる。でもウサミは私のところにすぐには来なかった」
宇佐美自身は、後で監督のところへ通訳を連れて自分から質問しに「行った」と言っているが、監督はそのようには認識しないで、自分のところに「来ない」宇佐美について「消極的な人間」であるというイメージを持ってしまった。
この両者のギャップは「積極性」について日本とドイツでとらえ方が違うというところに由来するのではないだろうか。
(続きは『サッカー批評issue67』にて、お楽しみ下さい)