記念すべきプロ初ゴールがチームの今季初勝利となったが…
試合自体はジェフが勝利をおさめている。0-0で迎えた終盤、柏レイソルから期限付き移籍中の山中亮輔が豪快なミドルシュートを決めて先制し、これが決勝弾となった。山中にとっては、記念すべきプロ初ゴールがチームの今季初勝利ともなった。
しかし試合後、この喜びに水を差す出来事が起きている。ゴール裏で挨拶をした山中は、スタンドのサポーターからタオルマフラーを渡されて、それを首にかけたままインタビューに答えている。
そのマフラーに書かれていた文字は、アルファベットで「300% アンチ柏」と書かれていたものだったのだ。ジェフ千葉を彩ったカラーではあったために首にかけてしまった山中だが、これはクラブのオフィシャルグッズではなく、アンオフィシャルなグッズとして4200円で販売している商品だったのだ(※現在は取り扱っていない)。
自分の育ったクラブである柏レイソルを皮肉った文言のタオルマフラーを首にかけてしまった山中の行動について、ジェフはクラブ公式HPで、
「当クラブといたしましても、このような誹謗が書かれていることに気が付かず山中選手に持たせてしまったことについて、深く反省をしています。今後は十分な注意を払っていきたいと思います」
とその日のうちに謝罪。山中自身も
「クラブからその話を聞くまで、全く気が付いていませんでした。柏レイソルは、僕を育ててくれたクラブですし、大事なクラブですので、そのような気持ちは全くありません。もちろん今はジェフの一員として、チームの勝利に貢献できるよう、精一杯頑張りたいと思います」
とコメントしている。
とはいえ、山中にとってはとんだとばっちりである。ネット上の他のクラブのサポーターからは、
「山中、プロ初ゴールだったのにこんな事するなんて千葉サポーター最低」
「こんな後ろ向きなグッズ何年も売ってるからいつまでも昇格出来ないんだよ」
「勝っても負けてもトラブル起こすのか」
などと山中に同情する声や、千葉サポーターの振る舞いに対しての批判が寄せられていた。なおクラブはこのタオルマフラーを手渡したサポーター2名を特定し、厳重注意処分を通告したと発表している。
【了】