大味な展開ではなく接戦の展開と予想
鳥栖は、前節、安田理大のクロスボールに豊田陽平がヘディングで決めた1点を守り切り浦和レッズに1-0で勝利。アウェイということもあり、リードしてからは徹底した守備固めで逃げ切っている。
ただホームで迎えた開幕戦では徳島ヴォルティスを畳み掛けて5-0で大勝するなど、爆発力がある。エース・豊田は2戦連続と好調でホームゲームであれば、積極的に攻めに出て来るだろう。前節浦和戦のような守備に重点を置いた展開にはならないと予想する。
一方の鹿島も、開幕戦ではヴァンフォーレ甲府に4-0、第2節ではベガルタ仙台に2-0と快勝。甲府戦ではセットプレーで着々と得点を重ね、仙台戦では遠藤康の隙を突いた得点など、鹿島らしい危なげない試合運びを発揮している。
アウェイということを考えれば、手堅い試合展開を見せながら、キレ味の戻ったダヴィを中心としたカウンターやセットプレーから勝機を見いだして行く展開になるのではないか。いずれにしよ、大味な展開ではなく接戦になりそうだ。
もうひとつの注目カードは、なんといってもサンフレッチェ広島と浦和レッズ。ペトロヴィッチ監督含めて、元・広島の選手が多数所属している浦和。今年はGK西川周作と李忠成も浦和に加入。まさに因縁の一戦となる。
さらに第2節に起きたサポーターの人種差別断幕問題で、浦和側はこの試合からすべての横断幕、ゲートフラッグなどの掲出が禁止されることとなった。ピッチ外の問題でも注目を浴びるカードなりそうだ。
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