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CLアーセナル戦、前半45分はウォーミングアップ。“勝ち疲れ”のバイエルンが見せた余裕と気の弛み

王者バイエルンが危なげなくCLベスト8入りを決めた。1stレグで2点のリードを持ち、ホームにアーセナルを迎えた2ndレグは1-1のドローだったが、どこか余裕を感じさせた。

text by 本田千尋 photo by Kazhito Yamada / Kaz Photography

前半はバイエルンのウォーミングアップ

 順当な勝ち上がりの中にも、わずかな綻びが垣間見えた。

CLアーセナル戦、前半45分はウォーミングアップ。“勝ち疲れ”のバイエルンが見せた余裕と気の弛み
ロッベンがダイレクトにシュートを放つが、ゴールの上に逸れる【写真:Kazhito Yamada / Kaz Photography】

 2014年3月11日、欧州チャンピオンズリーグ決勝トーナメント1回戦2ndレグ、バイエルン・ミュンヘンはホームのアリアンツ・アレナにアーセナルを迎え撃つ。バイエルンはロンドンのアウェイで異次元のサッカーを見せつけ、2-0のスコアで1stレグを折り返していた。

 グアルディオラが先発に選んだのは、GKノイアー、右SBラーム、CBにマルティネスとダンテ、左SBアラバ、ダブルボランチにチアゴとシュバインシュタイガー、2列目にロッベン、ゲッツェ、リベリー、ワントップにマンジュキッチ、である。

 既に2点をリードしていることもあってか、前半戦はバイエルンが少し余裕を持ってボールを回し続けた。その中で、マンジュキッチ、ロッベン、ゲッツェらがポジションチェンジをしながら、ゴールに迫っていく。

 19分、アラバからのパスに左サイドを走ったリベリーが折り返し、ロッベンがダイレクトにシュートを放つが、叩き付けられた格好となったボールはゴールの上に逸れる。38分、ゲッツェの右サイドからのクロスを、マンジュキッチがヘッドで合わせるが、これもわずかにゴールの上へ。

 前半そのものが、バイエルンのウォーミングアップに費やされたようだった。試合後にペップは「今日の前半戦でアーセナルにはひとつもチャンスがなかった」とのコメントを残す。45分間のロンドスを終えて、第1線から続く合計スコアは2-0のまま、ハーフタイムに突入する。

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