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CLベスト16、2ndレグ。データでは圧倒的不利、わずか1点差もミラン敗退確率は95%

text by 海老沢純一 photo by Kazhito Yamada / Kaz Photography

状況は好転してきているが、厳しいアーセナル

CLベスト16、2ndレグ。データでは圧倒的不利、わずか1点差もミラン敗退確率は95%
ファーストレグの成績を見てみれば、ACミラン、アーセナルは絶望的な状況となっていることが分かる【写真:Kazhito Yamada / Kaz Photography】

 ファーストレグの成績を見てみれば、ACミラン、アーセナルは絶望的な状況となっていることが分かる。

 まず、バイエルンにホームのエミレーツ・スタジアムで0-2の敗戦を喫したアーセナル。データでは、ホームでの初戦を同スコアで落としたチームは0勝7敗と、敗退確率100%という結果となっている。

 また、ウィリアムヒル社のオッズでは、バイエルンに1.30倍、ドローに5.50倍、アーセナルに9.50倍と、ホームチームの圧倒的有利を示している。

 さらに悪い状況は続く。守護神のヴォイチェフ・シュチェスニーが前半37分の一発退場によって出場停止。ジャック・ウィルシャーは3月5日のイングランド代表戦で左足を骨折し、6週間以上の戦線離脱となってしまった。

 ただ、ポジティブな要素もある。3月8日のFAカップ準々決勝においてエバートンに4-1で勝利。この試合では、バイエルン戦でPKを外し失意のどん底に陥っていたメスト・エジルが先制点を挙げる活躍を見せた。

 さらに、昨シーズンにも同カードで行われたベスト16において、ホームでの初戦を1-3で落としたものの、アウェイでのセカンドレグは0-2と勝利。

 合計3-3ながらアウェイゴール・ルールによって敗れたが「試合に勝って勝負に負けた」とも言えるこの試合は、ポジティブなデータといえる。ペップ・バイエルンとユップ・バイエルンは全く別のチームとなったため、一概に比較は出来ないが、前向きに捉えたい。

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