カカーの獲得に失敗したのは本田圭佑が原因!?
――去年のCLを見てもブンデス最強の時代にまた戻って来ましたね。これまた経営に関わるんですけど、EUにおけるドイツ経済の安定というのは大きい。
「その通りですね。だから彼らの目の前に、練習に取り組む姿勢から全てのことに対して本当の手本を置いてやらないといけない、という気持ちをずーっと持っていたんですよ」
――そこで逆に世界で活躍するフォルランのような選手を大阪に持ってこようということだったんですね。
「ええ、今の状態で彼らを世界へ出しても実は潰れる可能性の方が高い。成功するかどうかわからない。で、世界的な選手をここに連れてきてやって、そのマインドを日本にいる時に身に付けさせてから出した方が、上手くいくかもしれない」
――なるほど。
「で、どの外国人を補強するかという時にマスコミでも報道されていましたけども最初にカカーという名前を出しました」
――あれを発信されたのは岡野社長だったんでしょうか。
「あれは僕ですよ。狙っていました。実はこの話が成功しなかった理由は本田圭佑にあるんですよ」
――本田のミラン移籍がまだ決まっていなかったからですね。強化の玉突き現象ですね。
「本田がどう動くか分からないでおったから、カカーがこういうことになったんです。本田がどこへいくらで行く、そういう話が注目される一方でその後ろにいろんな人が蠢いてることは知られていなかった。
世界のサッカーシーンは常に関係し合っていて、実は僕も関わっていたということを伝えたかったんです。カカーの場合は親日家ですが、自国開催のW杯の代表に戻りたいという気持ちがものすごく強いということでした」
――そこで次に浮上したのがウルグアイのスターですか。
「はい、僕が宮城スタジアムの日本戦でフォルランを見て惚れたという報道もありますが、僕はビジャレアルでやっている頃からもう大好きだったんです。だから宮城スタジアムで観たときも別に衝撃でもなんでもなくて、これぐらいのことは当たり前にできる選手だと。
とにかく日本のトップである吉田麻也君と、今野君がチンチンにやられたわけでしょう。こういう選手が1人いたら、簡単に点取れるよなと思っていました」
(全文は『サッカー批評issue67』にて、お楽しみ下さい)