「ポジションの適性の疑問はクラブ内部よりも外部から出てくるものだ」
「ただ守備では、他の選手と同じようにチームに力をかさなければならない。特にサンプドリア戦では、その点でよくやっていた。彼は非常にこちらの要求によく答えてくれる。ポジションの適性の疑問はクラブ内部よりも外部から出てくるものだ。だから問題はない。
本田はこれからもあのポジションで成長し続けていけると思う。それに他の選手との兼ね合いも考えなければならない。カカも真ん中でプレーしたがる選手だ。彼はバロンドールを獲得した選手。要するにチームにとって、それぞれの選手の特徴を理解して、バランスを保てるようにチームに貢献させていくことが肝心だ」
セードルフ監督は本田の求めるトップ下で起用する意図をみじんも持っていないことを明らかにした。本田同様にトップ下のポジションを好むカカというレジェンドが存在する限り、本田がいかに口で要求しようが手にすることは難しいだろう。
パフォーマンスで自らの価値を証明するしかない。欧州と日本の往復の末に、中2日という相当厳しいコンディションだが、本田は自らのプレーでトップ下を要求するにふさわしい正当性を証明するしかない。
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