守備は堅い。しかしスピードはない
ギリシャのディフェンダーをあらためて見ると、191センチのシオバスや185センチのパパスタソプーロスなど、大柄な選手が目を引く。当たり負けをすることはほとんどないだろう。しかし、ことスピードに関しては、それほど優れているとは言えなそうだ。
「だからこそ、日本がギリシャと対戦するときもスピードがカギになると思います。ギリシャの守備陣はそれほど速くないので、貯めるよりも裏へのスペースを意識して切り込んでいけば、得点のチャンスは広がるのではないでしょうか。
ただ、韓国の攻撃は直線的な動きで試合を作るが、日本はもう少し攻撃を“作る”スタイル。そう考えると、日本は今回の親善試合ほどギリシャの守備陣を崩せないかもしれない。正面からぶつかると、ギリシャの守備は堅いと思います」
リュ記者は「それでも今回の親善試合を見る限り、日本はギリシャに勝てると思う」と言葉を発した。
「そう思う一番の理由は、個人の能力。香川真司、柿谷曜一朗、本田圭佑などの選手は、素晴らしい選手だと思っています。彼らを中心にスピードを上げて試合の主導権を握れば、良い結果が出るのではないでしょうか」
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