本田に求められるものは多々ある
そういうゲームプランの中で、イタリア移籍後相手のプレスに苦しむことの多かった本田が、果たしてフィットしたと想像出来るだろうか? ポーリのような汗かき役は期待出来ないし、遅攻を掛けようものならユベントスのプレスの餌食になる。
サンプドリア戦では右サイドを走り、スペースを効率よく使おうとする意識を見せた本田だが、カカやターラブとの比較では彼らに一日の長があると判断されたのだろう。
試合後セードルフ監督は「チームの見せたインテンシティは非常に良く、次に繋がる」と発言しており、ユベントスントス戦での闘いが今後のベースとなることを示唆している。本田が2列目のポジションに割って入るためには、それなりの運動量と戦術的な貢献、そしてそれらをこなした上でのチャンスメイクが必要となる。
さて、後半25分から投入された本田は、2列目ではなくレジスタ的に起用された。もっともこの意図についてセードルフ監督は「攻撃の枚数を増やし、縦にボールを出してもらいたかった」と説明している。コンバートというよりは、単に0-2という状況下で攻め手を増やしたかったということだろう。
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