将棋がわからない人が見ても大丈夫
サッカー日本代表の試合を将棋のプロ棋士が分析しながら解説をしていく…なんだか難しそうな番組だが、野月七段にその見所を聞いてみた。
―将棋のことがあまりわからない人が見ても大丈夫なのでしょうか?
「全く問題ないです。サッカーファン目線、棋士目線で話をしたいと思います。将棋に絡めた話が多くなるかもしれませんが、熱狂的なサッカーファンの方にも、大きな心で観ていただけたらありがたいです。波戸さん以外の二人は、単なるサッカー好きですから(笑)」
―波戸さんとの役割分担は?
「波戸さんには、選手の動きなどの質問に、現役時代に照らし合わせてもらったりしようかなと思ってます。お互いにサッカー×将棋ということを意識して話をしたいですね」
―野月七段が考える、このニュージーランド戦の位置づけは?
「勝つことよりも、チームの成熟度を上げて、W杯に繋がっていく試合をしてほしいですね。あとはJリーグの開幕直後なので、いわゆる国内組に頑張って欲しいと思います」
そしてこの試合は「~ありがとう国立競技場~」と銘打っているように、現在の国立競技場での最後の代表戦となる。実は日本将棋連盟の本部である日本将棋会館の最寄り駅は、千駄ヶ谷である。それも国立のすぐ近くにあるのだ。
国立でサッカーの試合があるときは、将棋の対局中にサポーターの歓声が聞こえてくることも多かったのだとか。そんな経緯もあり、国立での最後の代表戦はプロ棋士にとっても思い出深い一戦になりそうだ。
「副音声的なノリだと思うので、興味のある方は気楽な気持ちで視聴いただけたら幸いです」と野月七段。このニュージーランド戦は、サッカーに将棋を加えて楽しんでみてはどうだろうか。
【了】