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欧州サッカーの勢力地図が変わるか。赤字経営の禁止、ビッグクラブに影響大の“ファイナンシャルフェアプレー”制度とは?

text by 海老沢純一 photo by Kazhito Yamada / Kaz Photography

グレーの経営。抜け穴も?

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シティは灰色のスポンサー契約を結んでいる【写真:Kazhito Yamada / Kaz Photography】

 ヘスス・ナバス、フェルナンジーニョ、ネグレド、ヨベティッチ、デミチェリスを補強したマンチェスター・シティも灰色のスポンサー契約を結んでいる。2011年にエティハド航空と10年間の契約を締結。

 ユニホームの胸スポンサーに加え、スタジアム命名権も含めて4億ポンド(約680億円)もの巨額を手にした。そして、ファンの猛抗議を受けながらも「シティ・オブ・マンチェスター・スタジアム」は「エティハド・スタジアム」へと名前を変えた。

 さらに、エティハド航空はアブダビ政府が100%株式を所有する企業であり、シティのマンスール・オーナーはそのアブダビ王族の一人。現地報道などでは、オーナーとエティハド航空の関係性を指摘する声が上がったが、UEFAはこれを容認した。

 UEFAはFFP導入によって、欧州クラブの財務状況にプラスの影響を及ぼしていることを発表。導入以降、着実に実を結んでいる結果となっているが、打撃を受けたクラブがある一方で、あの手この手で抜け道を見出しているクラブがあるのも事実。

 今後、より厳しくなっていく経営審査のなかで、ビッグクラブたちがどんな方法で対策を打ってくるのかも注目だ。

【了】

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