マルキーニョスは37歳。上手いやりくりが求められるFW陣
今季の新戦力で最も期待されるのがマルキーニョスだ。2001年に東京ヴェルディに加入して以降、コンスタントな活躍でJ1通算284試合135得点を記録しJリーグ外国籍選手の最多得点者となっている。
特に、横浜F・マリノスに在籍した昨シーズンは37歳にして16得点を挙げるなど、優勝を争ったチームを牽引する活躍を見せた。とはいえ、疲労が溜まった終盤には明らかにパフォーマンスが低下し、10試合連続無得点のままシーズンを終えるなど、一年を通した活躍は難しいだろう。
サブに控える田代有三もキャンプでは好調を維持しているため、一つのポジションで二人を併用する形での起用がベスト。終盤にも戦力が落ちないよう、安達監督が上手くやりくりする必要がありそうだ。
韓国の済州ユナイテッドから獲得したペドロ・ジュニオールは、2007年の来日以降、J1通算45試合に出場。とはいえ、アルビレックス新潟に在籍し10得点を記録した2009年以外は、怪我やドラブルが続いて満足な活躍は出来なかった。
それでも、済州では左ウイングに起用され29試合で17得点と大活躍。神戸でも左ウイングでの起用となるだろう。右利きのペドロ・ジュニオールが左ウイングにフィットすれば、スピードを生かしたドリブルで縦への突破のみならず、カットインからのシュートやアシストに期待出来るため、攻撃の幅は確実に広がるだろう。
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