小川、盛岡、岩波。若手が主力に成長
神戸は、安達亮監督が「初タイトルを狙う」と語った通り、昨季J2からの昇格に貢献したポポ、マジーニョ、エステバンの3外国人を一新。J1で経験も実績も十分なマルキーニョス、シンプリシオ、ペドロ・ジュニオールを獲得した。
10年から11年にも在籍したポポは、リーグ4位タイとなる16得点を挙げる活躍を見せるも、今季はJ2に降格したジュビロ磐田へ移籍。
左サイドを務め、9得点を挙げたマジーニョも期限付き期間満了によってパルメイラスに復帰した。
ボランチとして28試合に出場したエステバンは、他クラブと移籍交渉中として選手登録を行わないことを発表した。
そして、今シーズンに向けて前述の3外国人に加えて、名古屋グランパスから増川隆洋、浦和レッズから高橋峻希、京都サンガFCからチョン・ウヨンと、実力のある選手を獲得した。
さらに、小川慶治朗、森岡亮太、岩波拓也ら若手が主力に成長。世代屈指の実力で海外からも高い注目を集める小川は、右サイドながらポポと並んでチームトップタイとなる16得点を挙げる活躍。
背番号10を託された森岡は、負傷で出遅れたものの、復帰後は2トップの一角として完全にレギュラー定着。終盤の出場12試合で5ゴール6アシストと卓越したパフォーマンスを披露して、オフにはセレッソ大阪が獲得に動いたが神戸への残留を決めた。
岩波は、19歳という若さながらセンターバックのポジションを奪取。186センチの長身を生かした空中戦に加え、ビルドアップの面でも大きく貢献した。それだけに終盤に負った全治2ヶ月の右足関節内顆骨折が悔やまれる。
彼らがJ1でも変わらぬ活躍を見せれば、昇格1年目での上位進出も見えてくるだろう。