遠藤のコンバート、若手の成長。無駄ではなかったJ2
初のJ2で迎えた昨シーズンは、監督に長谷川健太氏が就任。主力の大半が残留し、圧倒的な強さでの優勝が予想されたが、開幕から7試合で2勝5分と、黒星こそ無かったものの勝ち切れない試合が続いた。
その後は、レアンドロの活躍もあって前半戦を首位で折り返すも、そのレアンドロは夏に期限付き期間満了で退団。後半戦の戦いが懸念されたが、ホッフェンハイムへの期限付き移籍から復帰した宇佐美貴史が爆発。
FWとして起用されたことによって、出場18試合で19得点を挙げて得点ランクでも2位に入るなど、ドイツでの鬱憤を晴らす活躍で優勝に貢献した。
さらに、シーズン終盤にはボランチが本職の遠藤保仁を宇佐美との2トップで起用するなど、新たな形も確立。内田達也、西野貴治、岡崎建哉、大森晃太郎ら若手も多く起用されたことで成長。屈辱とも言われたJ2での戦いは、決して無駄ではなく収穫の多いシーズンとなったはずだ。
そして、舞台を再びJ1に移した今シーズンは、アルビレックス新潟からGK東口順昭が加入。昨季99得点を挙げたものの、失点は46と少なとは言えない守備陣の強化に成功した。
そのほか、ブラジルからはエブソンとリンスの2選手を補強した。
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