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ACL、日本勢は今年も苦戦スタート。川崎のみが白星

text by 編集部 photo by Kenzaburo Matsuoka

ACL参戦の日本勢で唯一勝利をおさめたのは川崎フロンターレ

 26日には横浜Fマリノスが全北現代と対戦、川崎Fフロンターレが中国の貴州人和と対戦。アウェイに乗り込んだマリノスは10分間で3失点を喫したことが響き、0-3と完敗し黒星でのスタートとなっている。

 苦戦続きの日本勢だったが、その中で唯一勝利をおさめたのが川崎フロンターレだ。ホームの等々力で、レナトがFKで先制点をあげると、そのまま1-0で逃げ切った。

 4年ぶり4回目となる出場だが、出場した4回全てを経験している中村憲剛と井川祐輔はともに先発。トップ下で先発した中村は、ダブルボランチとともに中盤の組み立てを担い、チームの生命線であるパスワークを循環。レナトの決勝弾となったFKも中村が倒されて獲得したものだ。

 ゴール前やや正面の絶好の位置で倒されると、相手の壁が整わないうちにクイックリスタート。これは相手に奪われるも、すぐに奪い返して倒されると再び笛が鳴った。今度は相手の壁に入って、レナトのゴールのさりげないお膳立てをした。

 センターバックで先発した井川は、危なげない対応で無失点勝利に貢献。前半8分にはパウリーニョのミドルシュートのこぼれ球にゴール前で反応。見事な反転シュートでゴールネットを揺らしチーム公式戦初ゴールかと思われたが、これはオフサイドの判定となった。

 長身FWであるムスリモビッチは負傷により前半途中で退いたが、変化を付けていた相手の攻撃陣をシャットアウトし、幸先良いスタートを切った。過去2度ベスト8に進んだ経験があるフロンターレには、期待がかかりそうだ。

 ドロー発進となった広島とセレッソは、3月1日のJリーグ開幕戦で直接対決。26日に試合を行ったマリノスとフロンターレは、ホームで大宮、神戸とそれぞれ対戦する。

【了】

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