「サッカーしかしてきていないですから。サッカーの仕事するんだなぁ、と」
――プロモーション部の配属を聞いてビックリしました。先月の座談会(天野春果氏、恋塚唯氏、と伊藤氏)が入社のきっかけになったと思っていいのですか。
「そうです。あの座談会は、僕の運命を変えましたね。プロモ部に入るきっかけを聞かれたら、あの本(フットボールサミット第19回:2月26日発売)を読んでくださいと宣伝します(笑)」
――はい、詳しくは読んでくださいということで(笑)。仕事を始めてみての心境はいかがですか。
「期待9割、不安1割……緊張1ミリです(笑)。ノウハウが全然ないので業務についていけるか不安はありますが、開き直ってやるしかないと思ってます。できないことは助けてもらってやるしかないですね」
――引退に至る決断の話は、たくさんのメディアで話してきたと思うので、ここでは省略します。現役時代の頃、セカンドキャリアについてはどのくらい意識していたんですか。
「実はあまり考えていなかったですね。若い時のほうが考えてたと思います」
――それはなぜ?
「30代に入って引退が現実味を帯びて来たからでしょうね。いま思うと、現実逃避して考えてないようにしていたのかもしれない(笑)」
――元フロンターレの同僚だと、高校教諭になった箕輪義信さんや企業で働く吉原慎也さんなどの例もありましたよね。
「彼らを見ていて凄いなと思ってました。自分も大学は出てますけど(立命館大学卒業)、サッカーしかしてきていないですから。サッカーの仕事するんだなぁ、と漠然と思ってました」
――ちなみに大学時代にバイトなどの経験は?
「してましたよ。バーとかコンビニぐらいですね」
――パソコンの経験は?
「高校が電子工学科なので、パソコンをいじってはいました。でもブランクがありすぎますから。これからパソコン教室にも通います。そういうレベルです」