手薄な右SB。対クリロナへの大きな不安
26日に行われるチャンピオンズリーグのベスト16ファーストレグにおいて、内田篤人の所属するシャルケは、ホームでレアル・マドリーと対戦する。
しかし、その内田は9日に行われたブンデスリーガ第20節のハノーファー戦で負傷。右足大腿筋の肉離れと診断され、手術は回避したものの復帰は4月以降と発表された。
相手の左ウイングであるクリスティアーノ・ロナウドとのマッチアップを観ることが出来ないのは非常に残念だが、内田の欠場する右サイドバックには、主将のベネディクト・ヘヴェデスが入ることが濃厚だ。
しかし、そのヘヴェデスも負傷明けから間もなく、スポーツディレクターのホルスト・ヘルトが独キッカーに対して「最終的には、彼自身が決断する事だ」と語っていることから、出場の可能性は流動的であることが分かる。
また、ホルスト氏が「彼が出場する事は、当然だが非常に大きな意味を持つ」と語っているように、ヘヴェデスが欠場の場合に先発が濃厚なティム・ホーグラントでは、ロナウドを止めることは難しい。
さらに、世界のビッグクラブから大きな注目を集めるユリアン・ドラクスラーも出場が微妙な状況だ。21日のマインツ戦で途中出場し、約2ヶ月半ぶりに戦列復帰したものの、トップフォームからはほど遠い。
ドラクスラーに代わって左サイドを務めている19歳のレオン・ゴレツカは、本職はセンターハーフながら「100年に一人の逸材」と言われるだけに注目したい。
そして、シャルケの鍵を握るのは、約5ヶ月もの長期離脱から復帰したクラース・ヤン・フンテラールだろう。フンテラールにとって、マドリーは古巣。
しかも、2008年12月から2009年7月までのわずか半年間の在籍でACミランへと放出された因縁を持つ相手だけに鼻息も荒い。自身のゴールで勝利を掴むことが出来れば、チームもサポータもモチベーション高くアウェイでのセカンドレグに臨めるはずだ。