クラブを突き動かす力
そんな新潟は昨季7位でフィニッシュし、今季は本気でACL圏内を狙うのだと柳下監督が明言している。ある番記者さんによれば、“慎重派”の柳下監督がはっきりとした物言いをするのは非常に珍しいことだという。それだけ自信があるのだ。なにせ昨季の後半戦で首位になったチームである。
今季チームが上位進出で盛り上がり、川又堅碁が代表メンバーに滑り込むようなことがあったら、アルビもセレッソのように突き抜けるのだろうか。レディースシートはさらに拡大されるんだろうか。フォルラン獲得の第二弾が新潟にもたらされる可能性もあったりするのだろうか。
いやいやうちは親がないクラブでお金がないから……などと尻込みする必要はないだろう。親会社のないクラブが何だかんだ2004年の昇格から10年間、一度も降格することなくJ1に居続けた、ただそれだけでも相当なものだ。
そしてクラブはいまなお上を見続け、予算を30億に乗せるのだと意気込んでいる。そのクラブを突き動かせるだけの2万5000人もついている。
そんなわけで今季の新潟が楽しみだ。盛り上がっている折にまた新潟へ行ってみたい。そしてまずあの3000人のなかに身を投じてみたい。
【了】
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