注目チームは?
注目としては、ここはやはりJリーグ王者であるサンフレッチェ広島を挙げておきたい。国内リーグ連覇を達成したが、ACLではふるわず昨年はグループリーグ敗退。今年こそはJリーグ王者としての意地を見せて欲しいところだ。
その前哨戦ともいえる富士ゼロックス・スーパーカップでは、天皇杯優勝チームである横浜F・マリノスに2-0で完勝。マリノスの調整不足が目についたとはいえ、チーム状態が上々の仕上がりであることを示した。
チームのベースとなっているのは昨年の主軸だが、ゼロックスでは森崎和・高萩洋次郎・柏好文といったメンバーを欠きながらも確かなチーム力を示せたのは好材料だろう。新加入の柴崎晃誠は丁寧な組み立てと豊富な運動量で攻守において機能し、林卓人も危なげなくゴールマウスを守った。
そして試合を決めたのは野津田岳人と浅野拓磨という19歳コンビ。今季はワールドカップ開催のため、ACLを戦うチームにとっては例年以上の過密日程を強いられる。が、若手の躍動感は、完成度の高いチームに勢いをもたらしそうだ。
連覇を果たしたチームがさらなる進化を示すことができるか。アジアで先陣を切るリーグ王者に注目となる。
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