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セードルフ「本田はクオリティー高い。どこでもプレーできる」

text by 編集部 photo by Kazhito Yamada / Kaz Photography

「11人全員が攻守どちらの仕事もしなければならない」

 会見では本田のパフォーマンスに対する質問も出た。

「ターラブと本田のようなファンタジスタが中盤まで下がって守備面でカバーさせることは難しい?」との問いに、指揮官は「ノー」と即答した。

「常に今日のようなプレーをしなければいけない。攻撃に参加する。運動量を増やし、クロスも上げる。戦況に応じることが大事。チームが攻撃するときはより選手間の距離を近くするべき。

 攻守両方の仕事をよくやっていた。カウンターを受けた時に、帰陣の距離が長くなると、攻守の切り替えがなかなか出来ない。フィジカル的に難しくなる。だから、今日はよくやったと褒めたい」左サイドで躍動したモロッコ代表MFアデル・ターラブとともに攻守における運動量と貢献を讃えていた。

 最近見せ場がなく、地元メディアにバッシングされることも多かった本田。指揮官の「背番号10」に対する評価を再確認したかったのか、「今日の本田はよかったか?」という質問も出た。

「チームみんなが、よくチーム戦術を理解していた。まだたくさん向上できると思う。11人全員が攻守どちらの仕事もしなければならない。一緒にやれば、弱点は見えなくなる」

 あえて個人的な評価はしなかった。トータルフットボールを標榜するオランダ出身のお国柄なのか、11分の1の歯車としての機能性に満足度を深めていた。

【了】

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