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2014補強診断 11年前

サガン鳥栖、2014補強診断。底上げ完了、豊田・水沼ら残留は大きな“補強”

text by 編集部 photo by Kenzaburo Matsuoka

チームにとって大きい林と菊地の完全移籍

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昨季20ゴールをマークしたエース・豊田【写真:松岡健三郎】

 J1初参戦ながら5位に食い込んだ2012年は、39失点という守備の堅さが光った。しかし、更なる成長のためにポゼッションを意識した昨季序盤には、ボールを持つが故にミスを連発。

 前半戦のみで40失点を喫するなど、武器だった守備が崩壊した。12年に守備の中心だった金根煥や岡本知剛が期限付き移籍期間満了で抜けた上に、ジョナサン、ディエゴ、ロニといった助っ人がことごとく期待はずれに終わったことも痛かった。

 それでも、シーズン途中に林彰洋と菊地直哉という経験のある選手を期限付きで獲得した事で守備が安定。コンパクトさを取り戻して5戦無敗のままシーズンを終えた。

 また、苦しいシーズンの中でも、豊田が空中戦で無類の強さを維持。2012年の19得点を上回る20得点を記録するなど成長した姿を見せた。

 さらに、藤田直之が83本ものロングスローを放ち、丹羽竜平や水沼宏太、池田圭が攻守に存在感を示すなど、2012年の躍進がフロックではない事は示した。

 そして、巻き返しを狙う今季に向けて林と菊池が完全移籍。さらに2011年のJ1昇格と2012年に主力として貢献した岡本が復帰。安田、谷口、菅沼といった経験値も高く、攻撃に厚みをもたらす選手も獲得した。

 今やJ1屈指のストライカーとなった豊田は、昨季以上にマークされるはず。新戦力が新たな攻撃のオプションとして機能すれば、相手にとっても脅威となるだろう。

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