「4年で会員数3倍」を実現出来た背景
LSCJが発足した20年前は、インターネットやメールといった、オンライン上のコミュニケーション環境が今ほど整備されていたわけではない。そうした中で上記の認定基準を達成・維持してきたことは、決して容易なことではなかったという。
発足時の人数集めのために、アーセナルのファンだった知人にまで声をかけてLSCJ会員になってもらった、という逸話も残っている(そしてその方は、今でも年会費を払ってLSCJの会員資格を維持してくれているそうだ)。
2009年段階におけるLSCJの会員数は68名で、過去3年間会員数に増加がほぼ見られなかった。しかし2010年に13名増員となって以降、会員数が急増。2011年から2013年にかけての3年間は毎年約40名ずつという劇的な増加を記録し、2014年現在で200名超の会員数を抱えるようになった。リバプールFCがピッチ上で低迷を続けていたにも関わらず、このように一挙に会員数が増加した理由はどこにあるのだろうか。
代表補佐として活動する三橋健志氏は、「現在のLSCJには平野会長と鹿志村前代表が築きあげてきたベースがある」と前置きした上で、この会員数の大幅増加の裏には独自の施策があったことを明かす。
うまくいった最も大きなポイントは、サポーターズクラブの運営を支えるスタッフを、それまでの4名から14名に一挙に増員したことだった。これをもとに、会員以外のファンとの交流が出来る貴重な接点でもあるフットサル大会の運営体制を強化。
月に一度という高頻度での開催が可能となったことで、主な開催地区となっている関東の会員を大幅に増やしていくことができた。中でも、告知担当のスタッフがツイッター等のソーシャルメディアを活用して外部へ積極的にPRしたことは、大会のプロモーション面で功を奏したという。人員体制を拡張し、多くの非会員と交流を重ねていったことが会員数の大幅増加につながった。