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憧れのカフーから称賛された若手イングランド代表選手が夢心地に

text by 藤井重隆 By Shigetaka Fujii photo by Kazhito Yamada / Kaz Photography

「いつか彼(カフー)のような世界最高峰の選手になれれば」

 ワールドカップを2度制したカフーと同じ右サイドバックでプレーするフラナガンは、今季途中から両サイドバックのイングランド代表グレン・ジョンソンとホセ・エンリケが負傷離脱した事で、左DFで出場機会を増やしており、チームの上位争いに貢献している。

 2011年に18歳でプロデビューしたフラナガン。12年に放映されたリバプールのドキュメンタリー番組『ビーイング・リバプール』で、ブレンダン・ロジャーズ監督が、不振気味のフラナガンに対し「守備を重視しろ。お前はオーバーラップを楽しめる選手じゃないんだ。カフー」と叱ったことで、地元ファンの間で「スカウス・カフー」、「レッド・カフー」などの愛称が付いた。

 そして今回、カフーはファンからのツイートを受け、「レッド・カフーはリバプールのフラナガンだとファンから聞いた。プレミアリーグをもっと見なければ」と返答。朗報を聞いたフラナガンは夢心地でこう話している。

「練習場でもカフーの話をしたけど、彼が僕の話をしてくれたのは、ただただ嬉しい。ブラジル代表、ACミランで素晴らしい右サイドバックとして活躍した僕も尊敬するカフーが僕についてコメントしてくれたのは本当に驚きだったし、大きな励ましになった。

 カフーが僕に気づいてプレーを観てくれるなんて、ただただすごい。彼はサッカー界の伝説だし、僕も成長し続けて、いつか彼のような世界最高峰の選手になれればと思う」

 フラナガンは今季通算13試合に出場し、昨年12月に5-0で大勝した敵地でのトッテナム戦でクラブ初ゴールを決めた。

【了】

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