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「第1回サッカー本大賞」受賞者 喜びの声届く!

2月20日(木)に発表された「第1回サッカー本大賞」は、『ボールピープル』(近藤篤 著、文藝春秋)が「サッカー本大賞」と「読者賞」の二冠、『理想のために戦うイングランド、現実のために戦うイタリア、そしてイタリア人と共に戦う日本人』(ジャンルカ・ヴィアリ、ガブリエル・マルコッティ 著/田邊雅之 監修、学研教育出版)が「翻訳サッカー本大賞」を受賞して幕を閉じた。

text by サッカー本大賞実行委員 photo by Kenzaburo Matsuoka

サッカーを愛するすべての人に贈りたい“サッカー本”

「第1回サッカー本大賞」受賞者 喜びの声届く!
『ボールピープル』は「サッカー本大賞」と「読者賞」のW受賞となった【写真:松岡健三郎】

「サッカー本大賞」と「読者賞」のW受賞となった近藤篤氏は、授賞式の壇上で製作に携わってくれたスタッフやボールの周辺の人々に対する感謝の言葉を述べ、サッカーへの思いを語った。

「僕はサッカーの向こう側にある不思議な響きを持つ人の名前、国の名前、土地の名前、そういうものに憧れてずっと今までやってきました。その感覚は今でもあります。これからどうサッカーと関わっていくか、今はまだわからないけれど、とりあえずサッカーに出会えたことはとても幸せなことだったなと思います」

「翻訳サッカー本大賞」を受賞した田邊雅之氏は、2006年に刊行された本書を翻訳出版するまでの過程を丁寧に語ってくれた。

「まさかこのような賞をいただけると思っていなかったので、とても感激しています。この本は2006年に発行されて、僕自身がものすごく好きだった本です。なんとかして本書を日本で翻訳することはできないかと考え、それからずっと長い年月をかけてちょっとずつ出版する道を探してきました」

 2014年は4年に一度のワールドカップイヤー。審査を終えた選考委員長の佐山一郎氏が「みんなで作り上げていく手作り感のある、言いたいことを言い合えるような“開かれた賞”として今後も長く続いていけばいいと思っています」と語ったとおり、今後「サッカー本大賞」がどのように成長していくのかは、サッカーを愛するすべての人たちの手に委ねられているのかもしれない――。

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