73%のボール保持、スコア以上の差
なぜバイエルンはこんなにも強いのか。強引に一言で表せば、無限の流動性、ということになる。2-0というスコアを遥かに超えた、あまりに大きな格の違いを、バイエルンはアーセナルに見せつけた。
アーセナルは、何も出来なかった。前半当初こそ、得意とするパスワークで攻め立て、PKを奪うことに成功する。千載一遇の好機を、エジルは外してしまう。が、仮に決めていたとしても、まるで意味はなかっただろう。バイエルンはプレミアリーグで2位につけるチームのホームで、支配率は73%という圧倒的な数字を示した。
トーナメントの果て、欧州の頂きですら、限りない進化の途上に過ぎないのではないか。ペップ・バイエルンはサッカーというスポーツの持つ無限の可能性を、ロンドンの地に刻み込んだ。
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