Jリーグを知る男・レアンドロを獲得
昨シーズンの柏レイソルは、開幕序盤には従来の4-4-2や4-2-3-1のシステムで戦っていたが、終盤に3-4-2-1へ変更。これが功を奏して、ナビスコカップでは14年ぶりの優勝を勝ち取った。
北島秀朗から背番号9を受け継いだ工藤壮人が、リーグ戦自己最多の19得点を挙げる活躍を見せた事も大きかった。
しかし、過密日程に苦しんだリーグ戦では先制点を許す展開が多く、得意のショートカウンターが機能しなかった。早い時間に失点してしまえば、相手が引いてしまうため、ボールを持たされる時間が増えていた。結局、リーグ戦10位、天皇杯も4回戦で敗退しACL出場権を獲得するにはいたらなかった。
さらに、ネルシーニョ監督が突然の辞任騒動で混乱をもたらし、ACL対策に日程変更を申請するもJリーグが却下。2011年にMVPに輝いたレアンドロ・ドミンゲスが相次ぐ負傷で12試合の出場に留まるなど、多くの困難に立ち向かわなければならなかった。
そして、シーズン終了後にジョルジ・ワグネルと澤昌克と2011年の優勝に貢献した2人が退団した。
今季に向けては、カタールのアル・サッドからレアンドロの獲得を発表。ヴィッセル神戸やガンバ大阪で活躍し、J1通算100試合出場48得点を記録したストライカーの加入は大きな戦力となりそうだ。
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