オッズでは圧倒的にバイエルン有利
19日に行われるチャンピオンズリーグのベスト16で、注目したいのはアーセナルがバイエルン・ミュンヘンをホームに迎える一戦だ。
昨季と全く同じとなったこのカード。アーセナルは、王者バイエルンの牙城を崩す事が出来るのだろうか?
ウィリアムヒルのオッズを見てみると、アーセナルに4.8倍、ドローに3.6倍、そしてバイエルンに1.75倍と圧倒的バイエルン有利の配当となっている。
グアルディオラ監督を招聘したペップ・バイエルンは、3冠を達成したユップ・バイエルンよりも更に破壊力を増した印象だ。
ブンデスリーガ第19節フランクフルト戦において、チアゴが185回のボールタッチと、159本のパス本数でリーグ記録を更新したことからも、ワンタッチパスによる支配力と、ハイプレスからのショートカウンターの切れ味は当時のバルセロナに勝るとも劣らないものだ。
さらに、ドイツのチームらしくセットプレーや空中戦にも強い事を考えると、その破壊力はバルサ以上か。
オッズが示す通りアーセナルには厳しい戦いが予想される。しかも、今季加入してチームに“自信”をもたらしたメスト・エジルに加え、前線からの献身的な守備で貢献していたオリビエ・ジルーが後半戦に入ると明らかに動きにキレを欠いている状態。
さらに、エジルからの変幻自在のパスを受けて得点能力を開花させたアーロン・ラムジーと、ついに爆発の予感を漂わせていたセオ・ウォルコットが負傷によって長期離脱した。
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