「なぜ私がリーガは退屈と言い続けていると思う?」
――アトレティコがさらに改善されるためには、何が必要となるのでしょうか? 補強という手段も、その一つと捉えられると思うのですが……。
「改善のためには、常に何かを必要とする。そういう意味ではイエスだよ。我々はミゲル(・アンヘル・ヒル・マリン、CEO)、エンリケ(・セレソ、会長)、スポーツディレクターといった、選手補強に関係がある人々と常にコミュニケーションを取っている。現在のアトレティコは、皆が同じ方向を向いているんだ。そうしながら、我々の助けとなる存在が現れるのを待っている」
――人々はアトレティコをリーガ、CLの優勝候補とも捉え始めています。チームがタイトルを争っていると、あなたの口から聞けるのはいつになるのでしょうか?
「そのような意見は、私とは一切関係のないものだ。先ほど言ったことが、自分の考えを最も適確に表していると思う。もし私から優勝という言葉を引き出したいならば、シーズン終盤にも可能性が残されているときに、それを口にさせてもらう。その際には、タイトルを狙うと言わせてもらうよ」
――現段階でその意見を変えるのは、不可能ということですね……。
「天変地異でも起こらない限りはね。どんなチームも、何かをプレゼントしてくれることはない。現実から少しでも目を離せば、すべての歯車が狂ってしまう。我々は苦労を強いられながら勝ち点を重ねてきた。
なぜ私がマドリー、バルセロナとの財政面での差を強調し、リーガは退屈と言い続けていると思う? 彼らが試合を簡単に解決してしまうからだ。そうできれば、メンタル面の消耗も少なくて済む」
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