対ミラン戦への思い
――ジエゴ・コスタについてお聞きします。世界中にその名を轟かせる存在となりましたが、彼に限界はあるのでしょうか?
「限界を決めるのはジエゴ自身となる。選手本人がつかみ取った自身のあるべき姿、安定性、パーソナリティー……。現在の自分が照らし出す未来を忘れないことが重要だ。これまで勝ち取ってきたことを無に帰すことがなければ、成長を続けられる。彼はもっと先へ進めるはずだ」
――ファンが2014年に最も期待を抱いている大会は、もちろんチャンピオンズリーグ(CL)です。決勝トーナメント1回戦では、同大会の盟主の一チームであるミランと対戦します。
「ミランは偉大なチームであり、CLにおいても歴史的な存在として君臨している。素晴らしい戦いになるだろうね」
――ミランが苦しい時期を過ごしていることにより、アトレティコが本命との声も多いですね。
「いや、むしろ逆だよ。(サリー・)ムンタリが『アトレティコが対戦候補の中で一番弱い』と発言したとの報道もあったが、それが虚偽か本当のものかにかかわらず、ミラノの街はバイエルン・ミュンヘン、レアル・マドリー、バルセロナといったチームをライバルと意識している。
アトレティコは彼らと比較されるような存在ではないんだ。それがミランに、アトレティコの方が劣勢と考えさせる状況を生み出している」
――あなた自身はどうお考えですか? 現在のミランが相手であれば、ベスト8進出は少しだけ容易なものとなるのでしょうか?
「いいや。どんなライバルと当たったとしても、困難な戦いになると言うだろう。それが現実だ。ノックアウトラウンド突破の可能性は、50パーセントずつなんだよ」