お互いが「4」。どう見るべきか?
清武は前半のみでピッチを退くこととなった。中盤で攻撃を組み立て、前線ではヒールでギンチェクへと流してチャンスを演出するなど、ニュルンベルクの攻撃を支え続けたが、この試合では若干フォークトに軍配が上がることとなった。
フォークトに対するKicker誌の採点は「3.5」、Bild誌の採点は「4」である。フォークト自身も68分にはピッチを退いている。Bildが清武、フォークト双方に「4」を付けていることを考えてみれば、2人の攻防は痛み分け、とも言える。
「Drmic trifft auch mit dem Kopf(ヘッドでもまたドリミッチが決める)」という見出しで、宙に舞ったドリミッチがヘディングでシュートを放つ様を、Kickerは軽やかに掲載した。55分に途中出場したゲープハートが、81分にまた交代となったことで、少しゴタゴタがあったようだが、今のニュルンベルクの空気がそのまま伝わってくるようである。
次戦の相手は最下位のブラウンシュバイクである。「最下位の」ブラウンシュバイクから勝利をもぎ取ることが、どれだけ重要なものであるかは、清武を含めニュルンベルクを取り巻く誰もが理解していることだろう。
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