清武とフォークトの白熱したマッチアップ
第21節の対アウクスブルク戦で先発した清武弘嗣に対して、Kicker誌は「4.5」、Bild誌は「4」と、いささか厳しい評価となった。
試合自体はアウクスブルクとニュルンベルクが、がっぷり四つに組む好ゲームとなった。アウクスブルクはこのゲームを迎えるにあたって、後期開幕後2勝1分、9得点4失点と、ニュルンベルク同様好調を維持している。
ゲームは白熱し両者相譲らない中、65分にアダム・ロウシェクの左サイドからの正確なクロスを、ヨジップ・ドリミッチが頭で合わせて先制する。そのまま決勝点となり、ニュルンベルクが後期開始後早くも3勝目を収めることとなった。
4-1-4-1のセンターハーフのポジションで先発した清武は、ニュルンベルクの攻撃に積極的に関与し続けた。中央から下がってパスを受け、前線にボールを供給する。大きく右にボールを叩き、右SBのマーティン・アンガーのオーバーラップを引き出す。
17分には、トラップが少し大きくなってしまったが、後方からのロングボールを受け、ペナルティエリア内の深くに入り中央にいるドリミッチに折り返した。
そんな中、見応えがあったのは、相対したアウクスブルクの6番、ケビン・フォークトとの攻防だ。監督フェルベークの採るセンターハーフ2人が相手ボランチに対してハメていくプレスの掛け方で、清武はフォークトとマッチアップする。
この試合の白熱した空気が乗り移ったのか、2人はどこか意地の張り合いにも似たやり取りを繰り返した。22分、中盤で清武はフォークトにボールを奪われ、ニュルンベルクがショートカウンターを食らう。
25分、清武がサイドライン際でフォークトに厳しくチェックに行き、イエローを受ける。32分、クリアボールを受けて前を向いた清武を、フォークトが潰した。
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