バルセロナにも不安要素が
カンプ・ノウで行われる第2戦に向けて、敗戦はおろか失点すらも許されないため、いかに先制点を取るかが鍵となりそうだ。ナスリに加え、ダビド・シルバやサパレタがバルサの両サイドを押し込む事が出来れば、古巣相手に燃えるヤヤ・トゥーレらセンターラインに位置する選手が生きてくるはず。
高さやフィジカルにも分があるため、セットプレーやクロスは有効だ。高い位置を取るバルセロナのサイドバックの裏を狙えば、得点への道筋は見えてくる。
対するバロセロナにも問題がない訳ではない。シーズン前にティト・ビラノバ監督が健康問題を理由に退任。急遽チームを任されたヘラルド・マルティーノ監督のもと、以前ほどの支配力がなく「普通のチーム」になったと言われている。
さらにリオネル・メッシは、今季リーガで13得点を挙げてはいるものの、怪我からの復帰以降は下がり目の位置からアシスト役に回るなど、以前のキレは無い状態。そして、ネイマールの移籍に関して裁判沙汰になるなど内外で問題が噴出している。
とはいえ、メッシはメッシ。ビッグゲームでの存在感は抜群で、リーガで4戦連続得点中と好調のアレクシス・サンチェスも虎視眈々とゴールを狙っている。
百戦錬磨のバルセロナがきっちりアウェイゴールを拾って行けば、カンプ・ノウでは圧倒できる力を持っている。
勝っても負けても結果が決まらないのがファーストレグ。シティはとにかく無失点での勝利を、バルサは1点でも多くの得点を狙う好ゲームとなりそうだ。
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