マルキーニョスの穴を誰で埋めるのか?
実績のある選手が多く移籍し、選手の高齢化が懸念された昨季、むしろベテラン勢の力なくして快進撃はあり得なかった。35歳の中澤佑二は、リーグ2位の31失点という堅守を支え、同じく35歳の中村俊輔はMVPを獲得する活躍を見せ、ドゥトラは40歳とは思えない力強さを発揮。そして、37歳のマルキーニョスは16得点で貢献した。
しかし昨年12月11日、マルキーニョスが退団することが発表された。契約延長へ交渉を重ねたものの、合意にはいたらず、今季はJ1に昇格したヴィッセル神戸でプレーする。とはいえ、マルキーニョスは8月28日の第23節・浦和レッズ戦以降11試合無得点で失速の要因にもなっただけに、後釜次第では穴埋めも可能だったはず。
しかし、J2に降格したジュビロ磐田のエース前田遼一をターゲットとしてオファーを提示したが決裂。結局、清水から伊藤翔と川崎Fから矢島卓郎を獲得するに留まった。
もちろん、伊藤も矢島も活躍する可能性は大いにあるが、マルキーニョスと比べると格は落ちるだけに、藤田祥史を含めて1トップに誰を据えるかが鍵となりそうだ。
中盤からDFラインにかけては主力級に放出は無く、逆に藤本、三門、下平と実力のある選手を補強。戦力のアップに期待できそうだ。
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