バロテッリが2列目に下がる可能性も
パターン2はかなりトリッキーだ。
1トップはイタリア代表FWジャンパウロ・パッツィーニ。右から本田、リカルド・サポナーラ、左にバロテッリを配置している。
絶大な突破力を誇るバロテッリは時折サイドで起用されるが、スーパーマリオの決定力やキープ力という現在のミランに欠けている超一流の個人能力を考えると、ゴールから遠ざけることはいささかもったいない気もしないではない。
カカが不在というボローニャ戦の状況を鑑みれば、右サイドでこれまで苦労している本田を最も慣れているトップ下で配置しない点でも、この布陣には多少の疑問は残る。
そして、パターン3。
バロテッリが1トップで、右がアンドレア・ポーリ。中央がモントリーボ、左がターラブとなっており、この場合は本田が控えとなる。
記事ではキャプテンであるモントリーボはボランチかトップ下でいずれかで先発し、セードルフ監督は自らのリクエストで獲得したターラブがお気に入りと特筆してある。
最近見せ場を作る事ができていない本田にとってはカカ不在のボローニャ戦は定位置確保への最大のアピールの舞台となるはずだったが、伝統的にミラン報道で圧倒的な強さを誇るガゼッタ紙は先発確定的という分析から、12日時点で出場確率3分の1と相当下方修正している。
今オフに加入してきたターラブは本田を上回るインパクトをすでにナポリ戦で残した。ガーナ代表ボランチ、マイケル・エッシェンの加入でモントリーボがトップ下にはじき出されれば、ポジション争いは一層激しさを増す。
次は先発かベンチか。いずれにしても本田にはゴール、そして、勝利という目に見える結果が是が非でも欲しいところだ。
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