幼き頃はテニス選手を目指していたが…
52年という半世紀を隔てて、三代揃ってコパ・アメリカを手にする前代未聞の記録も手にしており、ディエゴ・フォルランはコパ・アメリカを手にした時、「僕らの名字はこの優勝カップの思い出と共に残るだろう」との言葉を残した。
それも一つの歴史的瞬間には違いない。ジェネレーションにして3代目になる本人は、小さい頃はテニスプレーヤーを目指そうとしたが、流れる血には勝てなかったようだ。
「僕は、父が有名なのを認識していたし、“フォルランの息子”と呼ばれることに誇りを感じてきた。自分に息子が生まれたら、是非、この家族の伝統を継がせたい。お父さんも喜ばせてあげられるだろうし」と話すフォルランは、昨年23歳のパス・カルドッソさんと結婚したばかり。
そのパスさんは薬学を勉強しているが、同時にウルグアイホッケーのトップチームのプロ選手であり、フォルランと同じ“10番”をつけてチームでプレーしている。4代目も期待できそうな環境は整っているといえよう。
フォルランは、23歳でイングランド・プレミアリーグ、マンチェスター・ユナイテッドに移籍したが、スペインで知られるようになったのは、2004年に国内のビジャレアルに移籍してきてからだ。
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