「近い将来には黒字となるだろう」
シーク・マンスール氏がクラブを買収した2008年夏から昨季終了時の昨年5月までの移籍金使用額は6億1000万ポンド(約1037億円)で、他クラブから受領した移籍金額は1億1200万ポンド(約190億4000万円)となっており、収支は4億9800万ポンド(約846億6000万円)の赤字となるが、これには昨夏の移籍市場で使用した8400万ポンド(約142億8000万円)が含まれないため、それを足すと5億8200万ポンド(約989億4000万円)にも上る計算となる。
一方、マンチェスター・シティの公式発表によると、同クラブは昨季、クラブ史上最大の年間収益となる2億7100万ポンド(約460億7000万円)を計上し、昨季の赤字額は5160万ポンド(約87億7200万円)と、2季前の9790万ポンド(約166億4300万円)から減少したという。
クラブ会長のカルドゥーン・アル・ムバラク氏が、「将来に向け、信用が一新された。スポンサーも増加し、勢いを得た」と語ると、代表取締役のフェラン・ソリアーノ氏も「収益の増加と支出の抑制はクラブに収支の釣り合いをもたらし、近い将来には黒字となるだろう」と前向きなコメントを発した。
億単位の数字ばかりが並んだ今回のニュースに対し、周囲からは「ファイナンシャル・フェアプレー規則に違反するのでは?」との声も上がっており、今季終了後にUEFA(欧州サッカー連盟)が行う最初の審査に注目が集まっている。
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