要因①:パフォーマンス「ミサイルのようにスタートしたが…」
8日付のイタリア最大紙「ガゼッタ・デロ・スポルト」紙は胃腸炎でナポリ戦の招集メンバーから外れたACミラン本田圭佑の特集を行い、ここまでのチームへの適応具合とパフォーマンスを酷評している。
紙面の見出しは「本田のミステリー 今日はウィルス、明日は数多くの疑問が」とネガティブなものだった。記事の内容は更に薄暗いものとなる。
論調は以下のものだ。
本田圭佑は(彼のせいではないが)ミランに数ヶ月遅れて加入してきた。何十人もの記者を引き連れ、何かの野望を持っていた。最近ではイタリアを訪れる記者も減り、新聞の一面の見出しもほとんどなくなった。彼の野望は困難の壁によって打ち砕かれた。
こんなに高い壁だとは彼も想像していなかった。本田はミサイルのようにスタートした。(デビュー戦の)サッスオーロ戦では小さな悪夢の中にいるミランで、問題を解決できる選手だと思えた。数日後にはイタリア杯のスペツィア戦でゴールを決めたが、その後無名の選手となった。昨日、数日前にはカカがかかった胃腸炎になった。
大きな期待を寄せ、移籍前から大幅な紙面を割いていた新加入選手を加入わずか1ヶ月で「無名の選手」と断罪してしまうのは、毀誉褒貶激しいイタリアメディアと言わざるを得ない。最近の公式戦で本田は確かにパフォーマンスの低下を露呈していたが、それは戦術面の問題もあるという。