ハンブルガーSVは、ブンデスリーガにおいて唯一2部降格を経験せず、常に1部に存在し続けるクラブである。クラブもファンも非常に誇りに思っているが、その記録は今季途絶える可能性が高くなっている。「ロイター通信」が6日付で伝えている。
2010年南アフリカW杯でオランダ代表を率いて準優勝に導いたベルト・ファン・マルヴァイク監督のチームは、リーグ戦5連敗中で降格圏の17位に転落。さらに、バイエルン・ミュンヘン、マインツ、シャルケ、ホッフェンハイムを相手に4試合連続で3失点を喫し、無秩序な守備は非難の対象となっている。
主将のMFラファエル・ファン・デル・ファールトは「我々は壊滅的だった」と、0-3で敗れた1日の第19節ホッフェンハイム戦後に地元メディアに語った。さらに「監督の責任ではない。選手は彼の戦術を理解している。我々選手がクオリティを欠いているんだ」と、ファン・マルヴァイク監督を擁護。
また、クラブのチェアマンは、次節8日のヘルタ・ベルリン戦の結果に関わらず、ファン・マルヴァイク監督の続投を約束している。「たとえヘルタに敗れたとしても、ファン・マルヴァイク監督への信頼は変わらない。しかし、高給を取っている選手が集中を失っていることが不愉快だ」と、選手たちへの不満を語った。
ファン・マルヴァイク監督は、ドルトムントに2-6で敗れた昨年9月14日の第5節の後、解任されたトルステン・フィンク監督の後任として就任。就任直後は4戦連続無敗を記録するなどチームを安定させたが、クリスマス・ブレーク前に失速。再開後も改善されず、リーグワーストの44失点を喫している。
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